2010年04月26日

[アニメ感想]Angel Beats!が糞アニメである3つの理由

B003FZ0M0KAngel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス 2010-06-23

by G-Tools


評価 ☆(五段階)

AIR、CLANNADのライターとして知られる麻枝准氏が全話脚本を手がけたことで話題となったAngel Beats!が4話まで放映された。

このアニメ、必見だと思う。
なにしろ、ろくでもないのである。

とても制作費をかけたアニメであると思われるのに、このぐだぐだっぷりはなんなのだろう。

ということで、以下、そのダメな理由を書いてみようかと思う。


1 登場人物の死生観がめちゃくちゃ

死んだ後の世界が舞台になっていて、登場人物たちはたとえ死んでも少し時間がたつと生き返るということになっている。
そういうわけで、仲間といえどもバンバン殺しまくっていて、そのさまがギャグとして扱われている。

さて疑問。
死んだら生き返るからといって、人はむやみに人を殺したりするものだろうか?
死んだときには、気が狂いそうなほど痛いらしいのだが。

たとえば、現実世界で人を殴ったとしても死ぬわけじゃないし、傷だってすぐにいえる。だからといって、普通の人間は人を殴るという行動をしたりはしない。

もっとも、これはフィクションの世界なのだから、フィクションなりのリアリティというものがあってもいい。
たとえば、撲殺天使ドクロちゃんのなかでは、毎回主人公が殺されていて、それがギャグとして成り立っているように。

しかし、ドクロちゃんはクレイジーな性格の持ち主として描かれていた。
このアニメのヒロインであるゆりっぺも多少エキセントリックな性格の持ち主であるようだ。

が、それと同時にゆりっぺはまともな感受性を持った、普通の女の子でもあるらしい。

そして、この二つの要素が激しい違和感を引き起こしている。

それが、あらわになったのが第二話。

Aパートでは、仲間をギャグ感覚で殺しているゆりっぺは、Bパートに入ると急に生前の陰惨な過去について語りだす。
なんでも、強盗に無惨に兄弟を殺されたのだという。

ぽかーんとなった。

なぜ、そんな経験をした人間が、いくら生き返るからといって、簡単に仲間を殺せるのだろう?わけがわからない。

ちなみに、仲間をぽんぽん殺すこのゆりっぺは、主人公に言わせると「立派なリーダー」らしい。
どこが?

2 主人公が空気

主人公の音無は記憶をなくしている。
だからというわけでもないだろうが、まったく個性がない。
仲間が言うことを鵜呑みにして、一話目で生徒会長の女の子に銃弾をぶちこんでいた。
この生徒会長は「こっちから攻撃しなければ、自分から攻撃してくることはない」そうである。

つまり、防戦しかしないというのに、それ以降も生徒会長に平気で銃弾を浴びせ続けている。

個性がないというよりも、それ以前に、そもそも自分で思考することができないのではないかと思わざるをえない。


3 キャラが多すぎて、誰が誰だかわからない

三話では、バンドのボーカルをやっていた岩沢さんという女の子が成仏し、消えてしまう。
そもそも、この世界でロックバンドが必要とされる意味がいまだにわからないのだけれど、それはさておき、ここは感動するところらしい。

Aパートで岩沢さんが生前の不幸話を唐突に話し始めるのだけれど、この時点で岩沢さんが何者なのか、見てるこっちにはほとんどわかっていない。
バンドでボーカルをやっているということを知っているだけだ。

どんなキャラなのかも、よくわかっていないってのに、いきなり不幸話をされても困る。

また、この岩沢さんが成仏し、消え去ったあとも、仲間たちは特に悲しむ様子もなかった。
岩沢さんの大ファンだというピンク髪の少女にいたっては、悲しむどころか、岩沢さんの後釜をねらって、バンドのボーカルに立候補してはしゃいでいたくらいだ。
ひょっとして、仲間たちも岩沢さんがどんな人間なのか、わかっていなかったのだろうか?



ということで、このアニメが糞である3つの理由をあげてみた。
もっと理由をあげろといわれれば、1ダースほど、これに追加できるのだけれど、自重しておく。

本当にダメダメなアニメなのだけれど、ここまでダメダメだと、逆に興味がわいてきた。
たぶん、最後まで視聴を継続するだろう。










posted by YenGood at 17:19 | Comment(2) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[アニメ感想]サマーウォーズ

B0030680TYサマーウォーズ [DVD]
バップ 2010-03-03

by G-Tools


評価 ☆☆☆☆(五段階)


サマーウォーズを見た。
実はこのアニメに対してはちょっと臆するものがあった。
見たいなとは思っていたんだけど、あまり見たくないという気分も同時に並列していた。

というのも、公開当時、他のブログなどで感想を見るうちに、この映画にはがっかりさせられるんじゃないかという思いがむくむくとわきあがってきたからだ。
なにしろ、細田守といえば、今の日本のアニメ業界のうちでおそらく、もっとも才能のある演出家である。
そういう人に対して失望したくなかったというのが正直なところ。

んで、今回、見てみてどうだったかってことだけど、いやー面白かったですよ。
うん。
土台のしっかりしたエンターテイメント作品にしあがってた。
満足。

ただ、「惜しいな」と思わせる作品だったのも事実で、たとえばヒロインだ。
篠原夏希というヒロインがでてくるんだけど、この女の子がどうにもかわいくないのである。

時かけと同じく、芸能人を声優に起用していて、声質も不思議とよく似ている。
低めの声質で、アイドル声優のそれとはあきらかに異質。

時かけの真琴に対しても「声優が下手すぎ」という声はあがっていたのだけど、僕は許容範囲だった。
いや、積極的にいいなとすら思ってた。
真琴というキャラクターの、お転婆でリアルな感じというのがよく表現されているんじゃないかと思ったのだ。

ところが、この篠原夏希の声の桜庭ななみに対しては、はっきりとキャラに声があってないという感想をもった。
というのも、このヒロインは高嶺の花的なキャラクターであって、もう少し、お嬢さま然とした声のほうがいいんじゃないか。

ヒロインの声はここらへんにして、このヒロインをうまく魅力的に見せることはできたはずだと思うんだなあ。

たとえば、主人公を曾祖母に自分のフィアンセ(←嘘)だと紹介するところ。
ここはなりすましギャグのところなんだから、自分から腕を組むとかキスするとか、そういうタイプの演出を使ってもよかったんじゃないかと思う。

ヒロインに惚れているということが、主人公の行動の動機を担保しているわけで、ヒロインがもう少しでもいいから魅力的だったなら、この映画はもっともっといいものになっていただろうに。

ここらへんは脚本の奥寺佐渡子が女性だからっていう理由もあるのかも。
男目線からのかわいい女の子が描けないっていうことなのかもしれない。



posted by YenGood at 09:06 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

[ゲーム感想]シヴィライゼーション4 面白すぎて困る

B001TK2ZJY[価格改定版]シヴィライゼーション4 【完全日本語版】デラックスパック
サイバーフロント 2009-03-27

by G-Tools


評価 ☆☆☆☆☆(五段階評価)

ターン制の戦略ゲーム。
ギリシャ、ローマ、中国、日本など、実在した文明を率いて、世界の覇者を目指す。

このゲーム、一言で言えば、おもしろすぎ。
おもしろさで頭が沸騰して、もう他のことが手につかなくなる。

このゲームを買ってから一ヶ月。
オナニーを覚えた猿みたいに、時間があれば、このゲームをしてた。

それくらい中毒性がある。

あえて欠点をいえば、あまり侵略することに意味が見出せないところかな。
都市を維持するにも金がかかるし、また侵略した都市は使い物にならないことが多い。
もっと、侵略重視のゲームバランスにしたほうが、楽しかったと思う。

しかし、コーエーあたりもこういうゲームを作ればいいのに。
しないのか、それともできないのか。ま、それは知らんけども。
posted by YenGood at 19:51 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[書評]創価学会

410610072X創価学会 (新潮新書)
新潮社 2004-06

by G-Tools


評価 ☆☆☆(五段階評価)

創立者の牧口常三郎から、現在に至るまでの創価学会の歩みを追った本。

誰もが知っている巨大宗教団体ながらも、知らないことが多く参考になった。

創価学会の発展した最も大きな理由を、著者は戦後の高度成長時代にあると指摘している。
農村から、都市部へ流入してきた労働者階級の「もっと豊かになりたい」という欲望に応えたのが、現世利益をうたっていた創価学会だったというのである。

つまり、創価学会の信者というものは、共産党支持者と『客層』がかぶっていたということだ。
そして、この信者獲得に勝利したのが創価学会であることは誰の目にもあきらかだろう。

最初に書いたように、私には知らないことが多かったので、とても面白かったのだけれど、宗教に詳しい人などには、今さら感があるかもしれない。

また、創価学会を否定するのでも肯定するのでもなく、客観的に論じたいという著者の姿勢があるので、なにがしかの攻撃材料を探している人にはつまらないと思う。



タグ:星3つ
posted by YenGood at 14:14 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月24日

[映画感想]バタフライ・エフェクト

B000AM6R00バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
エリック・ブレス
ジェネオン エンタテインメント 2005-10-21

by G-Tools


評価 ☆☆☆☆(五段階評価)


2004年のアメリカ映画。
時をさかのぼれる能力があることに気づいた青年、エヴァンは自分のせいで不幸に陥った幼馴染の女の子、ケイリーを救うために、何度も人生をやり直す。

アニメ版「時をかける少女」みたいなプロットなのだけれど、時かけのほうは2006年公開なので、この映画が元ネタになった可能性高し。

時かけが、あくまでさわやかな青春映画としてウェルメイドな出来だったのに対して、これはちとどぎつい。
主人公が不具者になっていたり、幼馴染の女の子が売春婦になっていたりと、ろくでもない人生の数々。

もっとも、ここらへんは好みの差でもあり、人生のやり直しのきかなさというものを表現するには、このくらいどぎついほうがいい、という意見もあるかもしれない。

日記を見ることで、過去に帰ることができるというのは、ちょっとリアリティがないような(リアリティといってもあくまで映画的な)気もしたけれど、プロットのアイデアはたしかにすばらしいものだと思った。

エンタメとしての出来なら、アニメ時かけのほうが上だとは思うけれど、ここらへんは後発なりの利点ってものかな。









タグ:星4つ
posted by YenGood at 20:32 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
人気記事
    タグクラウド
    ×

    この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。