2010年05月29日

[映画感想]ドラゴンボール EVOLUTION

B002AEG2D8ドラゴンボール EVOLUTION 【完全数量限定版】(Blu-ray Disc+DVD)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2009-07-24

by G-Tools


評価 ☆☆☆(五段階)

ドラゴンボール実写化という、観る前から、失敗するのが見え見えな作品。

そもそも、漫画と(実写)映画では必要とされるリアリティの基準がぜんぜん違う。
漫画だから許されることを、そのまま映画にしてしまうと、噴飯モノの出来になることは誰でも予想できることだ。

漫画のなかでも、リアリティのなさ、つまりは荒唐無稽度が飛びぬけて高いドラゴンボールを映画にするだなんて、プロデューサーは何を考えて企画したのだろうか。

どうせクズなんだろうから、クズっぷりを楽しもうと視聴を開始したところ、

「あれ?意外といいんじゃね」

と思った。
もっとも、そう思ったのは開始から5分までのことだったけれど。

漫画のリアリティをどう映画的に落とし込むかという部分では、努力の後が見られなくもない。

たとえば、その最たるものが悟空のキャラづけ。
原作とは違って、孫悟空は高校でいじめられているという設定になっている。
ここらへんは、製作者側の苦心が見えなくもない。

が、それ以前に、プロットやシーンの演出が稚拙すぎる。

たとえば、冒頭で孫悟空とじいさんが組み手をしているシーンがあるのだけれど、そこで悟空は「気が上手く使えない」という。

ところが、そのすぐ後で、好きな女の子(チチ)の気を引くために、気を使ってロッカーを開けてしまう。

なぜ、気が使えるようになったかという説明は一切なし。

これは映画としてのリアリティがないというだけでなく、ドラゴンボール的なリアリティとしてもダメダメだ。
弱者が強くなっていく過程こそが、ドラゴンボールの面白さだろうに。

それから、細かい部分なんだけど、この映画のなかでいちばん笑えたところ(もちろん失笑という意味で)。

じいさんを殺された悟空とブルマが出会い、仲間になる。
これから冒険を始めるんだという重要なシーン。

ブルマはカプセルを取り出し、地面に投げるとそれがガチャガチャと変形して、バイクに変形。
ここのCGはかっこいい。

ブルマと悟空はバイクに乗り込み、颯爽とバイクが走り出す。
そこをロングショットで写している。

ところが、このバイク、めっちゃ遅いんだ。

法廷速度を律儀に守って運転してる原チャリみたいな、のろのろ感で草原を走ってる。

これから、冒険が始まるんだっていうわくわく感がぜんぜんない。

まあ、この映画がダメなのはわかりきったことではあるけれど、憎めないところがあるのは、自分が映画監督だとして、ドラゴンボールの映画化の話が持ち込まれたらと仮定してみたら、途方にくれるだろうということがわかるからだ。

そうした惻隠の情から、星三つにしてみた。
戦闘シーンなんかは、結構いいしね。


タグ:星3つ 映画
posted by YenGood at 21:10 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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