2010年12月04日

新ポリス・ストーリー シリアスとジャッキーの食いあわせはすこぶる悪い

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評価 ☆☆(五段階)

ジャッキー・チェン主演のアクション映画。
新・ポリスストーリーとはなっているが、ポリスストーリーシリーズとは別物。

最後の字幕でわかったのだけれど、これは実際にあった誘拐事件を題材にしているらしい。

そうなんだとわかってみれば、見ている最中のさまざまな疑問も氷解しようというものだ。

なにせ、この映画はジャッキー・チェンらしさというものが皆無とは言わないまでも、そうとうに薄いのである。

やけに深刻ぶったストーリーテリング。
たとえば、最初のシーンは、ジャッキー演じる警官のカウンセリングから始まる。
なんでも、ある事件のPTSDに悩まされているらしい。
この例でもわかるように、ジャッキーらしいコミカルな演技はまったくない。

腐った世の中で、人間は正義を貫くことができるのかというテーマが全編にわたって展開される(しかし、そのテーマの語り口は薄い)。

しかもボスキャラがただのデブ。
サモ・ハン・キンポーのような動けるデブではなく、アクション俳優としては使えない、ただのデブ。

つまり、この映画はサスペンス要素を重視しているらしい。
だが、そのサスペンス要素が上手く生かされているかというと、それははなはだ疑問。

ストーリーに斬新さがあるわけでもないし、また、実話を基にしているがゆえのリアリティがあるわけでもない。
凡庸としか言いようがない内容だ。

ただ単に、シリアスである、というだけ。

しかも、そのシリアスであるという要素すら、ジャッキーのアクションによって、ないがしろにされている印象がある。

ジャッキーのたとえば、椅子を使ったアクション。
ああいう、さまざまな小道具を使うアクションというのは、どうしてもコミカルになってしまうのであり、そのコミカルであることこそがジャッキーの最大の魅力だ。
しかし、こういうシリアスな映画でそれをやられると、ふざけているのかとしか思えなくなる。

まあ、名作「蛇拳」なんかも、ストーリーはシリアスといえばシリアスなんだけど、そこはやっぱり、蛇拳という中国拳法独特のコミカルさ、また胡散臭さがあって、要素どうしがうまくはまっていた。

つまり、この題材で、ジャッキーが主演というのは、どう考えてもとち狂っているのであり、そもそもの企画に無理がありすぎだろう。
タグ:星2つ
posted by YenGood at 22:49 | Comment(0) | 感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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