2012年06月23日

一瞬でのど元を掻っ切る、スロートスラッシュの方法、そして日本刀の切れ味とは?

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※刃物による刺殺、斬殺(「人殺し大百科」の抜粋)


 メッタ刺しが一時的な狂気のなせる攻撃とするならば正気の証といえる攻撃がある。

 スロートスラッシュ

 背後から忍び寄り口をふさぎ、喉を掻っ切る、というこの方法はミリタリー式斬首術もしくは暗殺術といわれ、ゆるぎない殺意はもちろん冷静さももとめられる。

 別れた妻にたいする私怨か、プロフェッショナルの手による暗殺かーーー世界的な関心を集めたOJシンプソンケースではこの方法で二人が殺された。

 ミリタリー式では、背後から忍び寄り、相手の口と鼻を塞いでから、まず腎臓あたりをナイフで一突きする(もしくは殴りつける)。腎臓を狙うのはここに神経が集中しており、猛烈な痛覚を生み出すからだ。そのまま体勢がくずれたところを左耳下から右耳下にナイフを走らす、といったパターンがとられる。攻撃者が右利きならば、犠牲者の首の左側から右側に刃物が流れる。傷は最初に浅く、次に深くなり最後で再び浅くなるのが特徴だ。

 動物は獲物を仕留める際、誰に教わったわけでもないのに、首に噛み付き相手をねじ伏せてからトドメをさす。狩りの仕方は親より習うのだろうが文字や口伝といった手段を持たない動物達あ教わるまでもなく本能的に知っているのだ。首は急所であるということを。

 首は急所であるーーーこれは刃物攻撃にもあてはまる。皮膚の下に青く浮き上がって見えるのは頸動脈。さらに深いところ、筋肉の下骨に近い部分に位置するのが頸動脈だ。首に指を当てるとパルスを感じるだろう。頸動脈が脳や顔に血液を送っている証拠だ。

 頸動脈は顔や脳に酸素を豊富に含んだ新鮮な血を運ぶ血管で、これが断たれれば脳細胞は死滅する。刺す、切るに限らず一度出血すれば止血は不可能で、心臓に近いところから血の噴出量も多く、1分もかからずに意識を失いそのまま死亡する。


 刃物攻撃に対してはさまざまな思い込みがある。

 たとえば、一般には銃で打たれるよりも刃物で攻撃されたほうが傷の程度は軽いと見られている。しかし、現実はこの逆というケースが少なからずある。
FBIの統計によれば、ある条件下では銃撃後に死亡する確率は10%、刃物では30%になるという。


※日本刀って、どんだけ切れるのか?


 日本刀は自重が1kg近いために形成された傷は切創ではなく斧などによってできる創傷、割創のカテゴリーに分類される。叩き潰すではなく叩き切るーーこの効果は斧の破壊力に日本刀の切れ味をプラスしてはじめて得られるものなのだ。

 日本刀が使われた刃傷沙汰では切断寸前の割創とほぼ貫通に近い割創、そして完全切断が見られる。出血の程度は深いところまで斬られるために噴血状態となり、血液だけでなくリンパ液、その他の体液があたりにまきちらされる。

 その場で一命をとりとめても傷が深いために動脈系の損傷が酷く、止血はほぼ不可能。数時間後にはかならず死ぬ。
 療養所にかつぎこまれた犠牲者が2、3日高熱でうなされてから回復するのは時代劇ではおなじみだが、これは奇跡に近い。
 日本刀による刃傷沙汰の特徴の一つは手指の切断だ。自分も刀を構えているので振り回された刀身を拳でうけとめてしまうというパターンが多く現場には手指が散乱する。


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タグ:殺人術 武道
posted by YenGood at 13:28 | Comment(0) | 武道、格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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