2013年01月20日

ヤクザへの対処法

(溝口 敦 著『暴力団』より)

かりに読者が、会社の総務部とか渉外部、あるいはお客様センターなどに勤めていて、どうしても暴力団の組員らしい人と会わなければならなくなったときはどうすればいいのでしょう。

逃げ切って会わずにすますという手もあるでしょうが、暴力団は「お金になる。自分に有利になる」と見れば、とてもしつこい相手ですから、会うまでは何回も電話をかけてきます。それも嫌ですね。

会わずにすますため、先方が言いたいことを文章にしてファックスで送ってほしいとか、メールに添付して文章を送ってください、などとは言えない場合もあります。そんなことを伝えれば、余計に紛糾する心配があります。

いち早く嫌なことを終わらせるため、会うのも一つの手です。会ったところで読者が暴力を振るわれる可能性はゼロと見て、構いません。組員もなんらかの目的をもって来訪します。暴力を振るったら、その目的を達せられず、警察にすぐに引っ張られますから、暴力は振るってこない、と安心してよいのです。

相手が一人で来るなら、読者が一人で会ってもかまいません。もちろん、二人以上で会ってもいいのですが、トラブルがらみで組員と面談という場面では、胆力というか人間力を見られることも考慮に入れましょう。

「こいつ、びびってやがる」などと組員に思わせるのは相手を図に乗らせるし、癪ではないですか。ですから、覚悟を決めて一人で会うのも選択肢の一つです。

会うときにはICレコーダーなり、録音機器をテーブルの上に置いて、「お話をテープに録ってもよいですか」「録音させていただきます」などと相手の了解を求める方法もあります。相手が「構わない」と言ったら、たぶん相手は言葉尻をとらえられないよう慎重な物言いになるはずです。

組員が恐れるのは恐喝や強要の証拠を残すことなのです。

ですから「テープなんかやめな。お宅が形式ばったことをするなら、こっちも態度を変えるぜ。街宣車を出してもいいんだ……」などと言ってくるかもしれません。

広域暴力団はたいてい傘下に右翼団体を抱えています。そういう右翼の街宣車を動員して社屋を囲み、大音量でがなりたてるぞ、という脅しです。

聞き捨てならない言葉です。

「街宣車ですか。それは穏やかな話ではないですね。私では対応できないので、警察官に立ち会ってもらいます。構いませんね」

と、冷静に返す手もあります。

表面的には事態が大事になっていくように見えますが、暴力団組員は警察が嫌いだし、なにより逮捕、勾留や服役を恐れています。彼らはまちがっても「警察官?上等だ。呼ぶなら呼べ」とは言わないでしょう。

それより、

「あんた、わかってないね。俺は話し合いにきてるんだよ。そんな角張ったことを言ったら、話し合いにならないじゃない?」

などと、向こうから話の方向を修正する可能性が高いと見るべきでしょう。
その上で、暴力団の目的をはっきりさせて、対処することです。



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posted by YenGood at 23:09 | Comment(0) | 裏社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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